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危険な腹痛、こんな症状は要注意!

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危険な腹痛、こんな症状は要注意!

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お腹の痛み どんな姿勢でも痛い、痛みが改善しない、は要注意

痛み+αがある場合は、自己判断せずに受診を

「お腹が痛いが熱はない、さらに空腹時に痛いなど、食事と関係しているようなら、その腹痛は、消化器疾患である可能性が高いです。空腹時に痛いものは、『胃潰瘍』や『十二指腸潰瘍』を疑います。
右の下腹部痛は、『虫垂炎(ちゅうすいえん)』の場合も多いですが、熱がないときは、便秘が原因のことも。また、脂っこいものを食べた後に激しい右上腹部痛が起こるのは、『胆石症』。胃腸薬などで対処しても取れない痛みは、一度医療機関の受診をお勧めします」

一方、熱がある場合、腹痛+熱(38度以上)の症状なら腸管の内圧が上がり粘膜が外に出てしまう『大腸憩室炎(だいちょうけいしつえん)』、腹痛+発熱+下痢の症状なら『感染性胃腸炎』が考えられるそう。下痢が長引く場合は『潰瘍性大腸炎』の可能性があり、症状が強くなると腹痛に合わせて発熱を起こすことも。

さらに、50代女性で、注意すべき腹痛は、婦人科系疾患や『大腸がん』。
「女性は、卵巣や子宮の病気なども考えられます。定期的に婦人科を受診したり婦人科検診をしておくと、これらの病気を見逃さずに済みます。また、大腸がんは50歳以上でハイリスク。
継続する腹痛、血便、貧血、下痢、体重減少などから見つかることもあります。便潜血検査は必ず受けておきましょう」

お腹が痛い! もしかしたらこの病気の可能性も

熱がある(38度~)

□ 下痢を伴う場合 ・・・感染性胃腸炎
□ 下腹部痛(圧痛) ・・・大腸憩室炎
□ 右下腹部が痛い、吐き気を伴う ・・・虫垂炎

熱はない

□ みぞおち辺りが食後に痛い ・・・胃潰瘍
□ みぞおち辺りが空腹時に痛い ・・・胃潰瘍や十二指腸潰瘍
□ キリキリ痛む ・・・急性胃炎
□ 背部痛を伴う冷や汗が出るほどの激痛 ・・・尿路結石
□ 暴飲暴食後、背部痛を伴う冷や汗が出るほどの激痛 ・・・急性膵炎
□ 胸やけや咳を伴う ・・・逆流性食道炎
□ 右下腹部が痛い ・・便秘
□ 突然、右上腹部の激痛(脂っこいものを食べた後) ・・・胆石症
□ 食事と関係なく下腹部に違和感 ・・・婦人科系疾患

閉経周辺期や閉経後に「 腹痛・腰痛」や「出血」があったら?

不正出血とは、月経以外で性器から出血すること。
閉経が近くなると、ホルモンバランスの乱れから子宮内膜が厚くなり、ダラダラ出血したり、一度に大量に出血したりする場合があります。一方で、不正出血には子宮体がんなどの病気が隠れている場合もあり、閉経後の出血は特に注意が必要です。茶褐色のおりものが出る場合は、子宮頸がんや腟炎の可能性も。
出血をくり返すと、貧血が重くなる場合もあります。早めに婦人科を受診して原因を調べてもらいましょう。

【50代の「不正出血」から考えられる病気】

・機能性出血(ホルモンの異常、卵巣機能不全、無排卵)
・子宮頸がん、子宮体がんなどのがん
・子宮筋腫
・子宮頸管ポリープ
・腟炎(萎縮性腟炎、細菌性腟炎)

危険な腹痛についてこんな症状は要注意

「今まで経験したことのないような強い痛み、38度以上の熱、下血を伴う場合は、緊急性が高いので、躊躇せず救急外来の受診を。急に便秘がちや下痢になったり体重が減ってきた場合は大腸がんが疑われます」(岡崎さん)

50代の検診 バリウム検査? 胃カメラ検査?

病気の早期発見に欠かせない定期検診。胃の検査では、胃カメラとバリウムが選べる場合もあり、迷うところ。
「バリウム検査は胃の動きや形全体を見るのに有用で、胃カメラ検査は食道・胃・十二指腸の粘膜表面を直接撮影、診断できるメリットがあります。50歳以上で、ピロリ菌がいるといわれた、ピロリ菌の除菌をした、萎縮性胃炎がある。
このような方には、胃カメラを勧めますね」と岡崎さん。近年増えている大腸がんに関しては、年1回の便潜血検査(検便)を忘れずに。

※症状や治療法には個人差があります。詳しくは専門医に相談してください。



おとなの初診外来BOOKシリーズ

第1回 その動悸、大丈夫? 注意したい危険な症状と原因

第2回 女性に多い片頭痛や命に関わる頭痛までタイプ別症状&対処法

第3回 危険な腹痛、こんな症状は要注意!

第4回 時々おこる胸の痛みの原因は? 胸痛危険度をチェック!

第5回 内臓疾患やガンの骨転移、油断できない腰痛

第6回 侮れない"めまい"、危険なめまいの見分け方

第7回 長引く咳は別の病気も?!よくあるからだの不調、症状別対処法


『おとなスタイル』Vol.7 2017春号より
取材・文/及川夕子 構成/伊藤まなび

profile

岡崎史子さん

〈東京慈恵会医科大学病院 総合診療部 講師〉
総合診療医を目指して、外科、脳神経外科、整形外科で研鑽を積んだあと内科医となり、現在は総合内科専門医、循環器専門医として診療中。
医学生のコミュニケーション教育も行っている。わかりやすい説明には定評があり、モットーは「患者さんを笑顔で帰す」。

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