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原田泰治のふるさとを描く旅ー8月の一枚

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原田泰治のふるさとを描く旅ー8月の一枚

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日本各地、ふるさとの風景を描き続ける素朴画家・原田泰治さん。1982年4月からの朝日新聞日曜版掲載の絵を描くために、全国47都道府県すべてを自らの足で歩いて取材しました。127回の連載が終わった後も各地を取材し、「日本の今」を作品に残しています。その旅の絵222点を都道府県別に収録したのが『原田泰治ARTBOX ふるさと日本百景』(2009年刊)です。

長野県諏訪市の原田泰治美術館では、その絵の中から全47都道府県それぞれ選りすぐりの1枚の原画を展示した「原田泰治と巡る47都道府県 ふるさと日本百景」と題する展覧会が開かれています。展示作品の中から季節に添った一枚を毎月1点ずつご紹介します。

田園風景のなかで時を刻む

「野良時計」 高知県安芸市 2007年 380×285㎜

「野良時計」 高知県安芸市 2007年 380×285㎜

明治時代、まだ各家ごとに時計がなかった頃、この野良時計が誕生した。おそらく野良仕事に精を出し働いている人々に時を告げてきたのだろう。のどかな田園が広がるこの場所では不思議な気分になり、穏やかな時の流れを感じた。 (原田泰治)

夏の雲湧く空、描き込まれた夏休みの子供たちは、プール帰りなのでしょうか。
高知県安芸(あき)市に残るこの時計台は、この地の地主宅に据えられました。明治20年(1887)頃に、アメリカ製の時計を分解、組み立てて、すべての部品から手作りで作ったとされています。ほとんどの人が時計を持っていなかった時代、野良仕事をする人々に時を告げていました。
平成8年(1996)に「畠中家住宅」として国の登録有形文化財になり、現在は、観光シーズンやイベント時に所有者のご協力を得て動かしているそうです。また、地元の方の協力によって、野良時計の前に季節の花を植える取り組みもされています。夏にはひまわり、そして秋には原田先生の絵にもよく登場するコスモスなどが咲き誇ります。

夏の日差しの中の郵便屋さん。この絵は、日本郵便のふるさと切手「ふるさとこころの風景 第1集 夏の風景」の一枚として平成20年に切手が発行され、たくさんの人々に親しまれました。

原田泰治と巡る47都道府県 ふるさと日本百景—2022年2月27日まで

諏訪湖に臨む美術館は、1998年の開館。

ゆっくりと絵との対話が楽しめる。

会期:2021年6月17日(木)~2022年2月27日(日)
休館日:月曜(祝日開館)、9月14日、12月7日、年末年始
〒392-0010 長野県諏訪市渋崎1792-375  ℡:0266-54-1881
https://www.taizi-artmuseum.jp/
*会期中、展示替えがあります。

原田泰治ARTBOX ふるさと日本百景

著者 原田泰治

原田泰治ARTBOX ふるさと日本百景

著者 原田泰治

行った、見つけた、描いた! 心の故郷風景、季節や祭り、行事や各地のくらしの風景を描いて30年。「原田泰治の世界」選りすぐりの222景がコンパクトな画文集に。変わらないモノ語りを親から子へ贈る。

profile

原田泰治(はらだたいじ)

1940年長野県諏訪市生まれ。63年武蔵野美術短期大学商業デザイン科卒業。82年より朝日新聞日曜版に「原田泰治の世界」を2年半にわたり連載。日本全国各地、アメリカ5大都市、ブラジル2大都市、中米3カ国にて展覧会を開催。
現在、デザインの仕事を手がける一方、画家として制作活動を続ける。

構成/からだとこころ編集チーム

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