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講談社くらしの本

私の好きな原田泰治の絵 心に残る六月の一枚

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私の好きな原田泰治の絵 心に残る六月の一枚

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諏訪市原田泰治美術館の名誉館長でもあるさだまさしさんが、「私の好きな原田泰治の絵」にあげたのは、ハワイ・マウイ島に咲くジャカランダの名木を描いた「ジャカランダの丘」(1990年)。

日本のふる里の風景、自然のなかで慎ましやかに生きる人々の姿を描き続ける原田泰治さん。原田さんと交流のある各界著名人が選んだ「心に残る絵」「記憶に刻まれたとっておきの情景」を集めた著書『私の好きな原田泰治の絵』から、季節に添った今月の一枚をご紹介します。

ふるさとの風 吹きわたる「高原の花」

「高原の花」 長野県諏訪市霧ヶ峰 1983年 310×350㎜
高原全体を橙色に埋めつくしてしまうニッコウキスゲは、霧ケ峰高原で7月中旬からいっせいに咲き始める。その日しかもたない一日花で、短い命の花だが、7月末まで次々と咲き、草原を埋めつくす。
(原田泰治)

『私の好きな原田泰治の絵』p.30-31

『私の好きな原田泰治の絵』p.30-31

家族連れでハイキングする人たちの楽しげな声が絶えない高原。吹きわたる爽やかな風が感じられそうなこの絵を、「私の好きな原田泰治の絵」にあげたのは、ピアニストの佐田絵夢(さだ・えむ)さん。絵夢さんの父・さだまさしさんは、原田さんとの交流がきっかけで信州に住んでいたことがありました。絵夢さんはそこで生まれ幼少期を過ごしたのです。東京に出てからの年数の方が長くなっても、「ふるさとはずっと信州」と語っています。「泰治先生の絵を見るといつもふるさとを思い出す」のだそうです。

草むらからは家族の声のほかに、虫の鳴き声も聞こえそうです。絵夢さんは、「原田先生の絵からは、大地の空気や虫の音や森の香りまで感じられるのです」と、語っています。信州に帰ることができない時は「原田先生の絵を眺める」のだとか。

朝咲いては夕方にしぼんでしまう一日花が、次々に咲くニッコウキスゲ。見頃は7月ですが、早い年は6月下旬から咲き始めます。

構成/からだとこころ編集チーム

私の好きな原田泰治の絵

著者 原田泰治

私の好きな原田泰治の絵

著者 原田泰治

日本人の心のふる里を描き続ける原田泰治の作品。 33人の著名人たちが選んだ26作品を、それぞれのエピソードとともに紹介します。
永六輔さんの好きな絵は佃島の下町の音が聞こえそうな「路地」、萩本欣一さんは「木枯らし坂」⋯⋯。「原田さんの絵は心にしっかり届く」と語る建築家の安藤忠雄さんが選んだのは「友禅流し」。
各地の心に残る四季の風景、小さなふる里のひとコマが広がります。

profile

原田 泰治(ハラダ タイジ)

1940年長野県諏訪市に生まれる。1963年武蔵野美術短大卒業。1973年複十字シール・デザイン・コンクール特選。1980年小学館絵画賞受賞。1982年4月から、朝日新聞日曜版に「原田泰治の世界」を127週にわたって連載。1984~86年「原田泰治の世界展」を全国22会場で開催。1987~88年「ナイーフ三人展-原田泰治とユーゴの仲間たち」を各地で開催。1989年から2年にわたりアメリカ合衆国の5都市で「日本の四季を描く原田泰治の世界」を開催。同展覧会は帰国後、全国33会場を巡回。1998年信州諏訪湖畔に「諏訪市原田泰治美術館」開館。1999年紺綬褒章を受章。2001年11月より2002年にかけてブラジル(サンパウロ、リオデジャネイロ)にて「原田泰治の世界展」を開催。2002年中米3ヵ国(メキシコ、コスタリカ、ニカラグア)にて「日本の心」を伝える絵画展・講演会を開催。2008年郵便事業(株)ふるさと切手「ふるさと心の風景」シリーズを全国発売。2011年財団法人逓信協会第56回前島賞受賞。主な著書に『さだおばさん』『原田泰治自選画集』『日本の歌百選』『日本のふる里』など。

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