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講談社くらしの本

七月の花と菓子

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七月の花と菓子

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武者小路千家家元後嗣・千宗屋が綴る茶のある暮らし。自然の花を床の間に移し、叡山で祈り、若き作家と出会い、N.Y.を旅する365日。淡々としかし脈々と続く日々の暮らしを切り取るインスタグラムから垣間見えるのは、新しいニッポン歳時記。『茶のある暮らし 千宗屋のインスタ歳時記』から季節の営みをご紹介します。

涼しさを分け合って

p.154-155

p.154-155

6月30日の「夏越の祓(なごしのはらえ)」を終えて、後半の半年が始まりました。154ページの清々しい印象のお菓子は鶴屋吉信製「夏越川(なごしがわ)」。柚子風味の純白の琥珀糖。無病息災で夏を無事に越せるよう、厄払いの茅の輪が添えられています。
155ページ中右は柏屋光貞の「京氷室(きょうひむろ)」。夏に朝廷に献上された貴重な氷を模しています。寒天と砂糖を混ぜて固めた半生菓子です。左上は、亀廣永製「したたり」。祇園祭菊水鉾に由来する琥珀羹。右下は土用の入りに暑さ負けをしないようにいただく土用餅。虎屋製で、餅を黒糖餡で包んでいます。
厄除けの力を信じて、時期限定の涼しげなお菓子をいただきます。

夏定番の取り合わせ

p.150-151

p.150-151

京の夏。150ページ祇園祭の頃の床には、武者小路千家八代家元・一啜斎休翁(いっとつさいきゅうおう)が描いた「長刀鉾(なぎなたぼこ)」。祇園囃子の鉦に見立てた釣花入は「太鼓胴」。夏の花、木槿(むくげ)の白さが際立ちます。
151ページ右上、七夕の宵の床は「星曼荼羅(ほしまんだら)図」。釣り花入に鉄線や半夏生(はんげしょう)がゆらゆら揺れています。
災害や疫病などの災いを祓い、延命を祈る法会の本尊として祀られる星曼荼羅。疫病退散祈願として始まり、千年以上続く祇園祭。今年は格別にその意味を考える夏となりました。

<令和2年の祇園祭は、山鉾巡行などの行事の中止が決定しています>

                                 (構成/からだとこころ編集チーム)

                                                                      

『茶のある暮らし 千宗屋のインスタ歳時記』

著者 千宗屋

『茶のある暮らし 千宗屋のインスタ歳時記』

著者 千宗屋

武者小路千家若宗匠が綴る古くて新しい「ニッポン歳時記」。元旦に飲む大福茶とは? 7月31日は深夜に登山? 八朔の意味は? 武者小路千家次期家元の暮らしから見える日本の春・夏・秋・冬。

profile

千 宗屋(せん・そうおく)

1975年、京都府生まれ。武者小路千家家元後嗣。斎号は隨縁斎。慶應義塾大学環境情報学部卒業、同大学大学院前期博士課程修了(中世日本絵画史)。2003年、武者小路千家十五代次期家元として後嗣号「宗屋」を襲名。08年には文化庁文化交流使としてアメリカ・ニューヨークに一年間滞在。現在、慶應義塾大学総合政策学部特任准教授、明治学院大学にて非常勤講師も務める。17年にはキュレーターとしてMOA美術館にて「茶の湯の美」をテーマに展覧会を行った。古美術から現代アートにいたるまで造詣が深い。著書に『茶―利休と今をつなぐ』(2010)、『もしも利休があなたを招いたら』(2011)ほか。

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