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講談社くらしの本

六月の花と菓子

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六月の花と菓子

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武者小路千家家元後嗣・千宗屋が綴る茶のある暮らし。自然の花を床の間に移し、叡山で祈り、若き作家と出会い、N.Y.を旅する365日。淡々としかし脈々と続く日々の暮らしを切り取るインスタグラムから垣間見えるのは、新しいニッポン歳時記。『茶のある暮らし 千宗屋のインスタ歳時記』から季節の営みをご紹介します。

無病息災を願う

p.126-127

p.126-127

大祓(おおはらえ)は半年に一度、心身の穢れや災厄の原因となる罪や過ちを祓い清める行事。6月の大祓を「夏越の祓(なごしのはらえ)」と呼び、今年前半が無事に終わることに感謝し、後半半年の健康を祈願します。126ページにある大きな茅の輪を3回くぐりながら「水無月の 夏越しの祓 する人は  千歳の命 延というなり」と唱えます。
旧暦6月末の行事でしたが、新暦6月30日頃、全国の神社で行われます。

127ページ左下は、6月を指す「水無月(みなづき)」がそのまま名前になった菓子、水無月。宮中の暑気払いに用いられていた氷に見立てて、ういろう生地が三角に切り出されています。生地の上の小豆の赤い色は邪気を祓うとされています。

インドネシアの籠と出会う

p.128-129

p.128-129

釣り舟、宗全籠(そうぜんかご)、インドネシアの籐組籠⋯⋯。床の花入れも軽やかな夏の趣になってきました。128ページ、紫の桔梗や白い笹百合といっしょに生けられているのは半夏生(はんげしょう)。片白草(かたしろぐさ)の異名があるように、葉の片面(表面)だけが白くなります。半夏生(はんげしょう・七十二候のひとつで、7月上旬の5日間)の頃に花が咲くから、葉の一部が白い様子を「半化粧」にたとえた⋯と、名前の由来もいろいろです。

白や淡い紫の花々が涼しさとさわやかさをもたらします。

                                 (構成/からだとこころ編集チーム)

                                                                      

『茶のある暮らし 千宗屋のインスタ歳時記』

著者 千宗屋

『茶のある暮らし 千宗屋のインスタ歳時記』

著者 千宗屋

武者小路千家若宗匠が綴る古くて新しい「ニッポン歳時記」。元旦に飲む大福茶とは? 7月31日は深夜に登山? 八朔の意味は? 武者小路千家次期家元の暮らしから見える日本の春・夏・秋・冬。

profile

千 宗屋(せん・そうおく)

1975年、京都府生まれ。武者小路千家家元後嗣。斎号は隨縁斎。慶應義塾大学環境情報学部卒業、同大学大学院前期博士課程修了(中世日本絵画史)。2003年、武者小路千家十五代次期家元として後嗣号「宗屋」を襲名。08年には文化庁文化交流使としてアメリカ・ニューヨークに一年間滞在。現在、慶應義塾大学総合政策学部特任准教授、明治学院大学にて非常勤講師も務める。17年にはキュレーターとしてMOA美術館にて「茶の湯の美」をテーマに展覧会を行った。古美術から現代アートにいたるまで造詣が深い。著書に『茶―利休と今をつなぐ』(2010)、『もしも利休があなたを招いたら』(2011)ほか。

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