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講談社くらしの本

五月の花と菓子

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五月の花と菓子

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武者小路千家家元後嗣・千宗屋が綴る茶のある暮らし。自然の花を床の間に移し、叡山で祈り、若き作家と出会い、N.Y.を旅する365日。淡々としかし脈々と続く日々の暮らしを切り取るインスタグラムから垣間見えるのは、新しいニッポン歳時記。『茶のある暮らし 千宗屋のインスタ歳時記』から季節の営みをご紹介します。

初夏の訪れ

p.106-107

p.106-107

祇園祭などと並んで「京都三大祭り」とされる「葵祭」ですが、平安時代には祭りといえば「葵祭」を指し、朝廷とつながりの深い行事でした。106ページは下鴨神社舞殿での献茶式。107ページ左上の葵の葉を身に着けて謹んでお茶をお点てし、お供えします。

参列者がお茶をいただく副席のお菓子は「賀茂みどり」(107ページ右上・鶴屋吉信製)。ここにも賀茂神社の神紋・双葉葵が見えます。

もともと疫病が流行った時に、賀茂の神々の祟りを鎮めるためのお祭りでしたが、今年は5月15日の行列行事「路頭の儀」は中止となりました。

水際を際立たせて

p.110-111

p.110-111

菖蒲は花だけでなく葉の凛々しさも尊ばれます。西井久芳作・薄端花入に凛とした立ち姿(110ページ)。水面を見せることもそろそろ季節のごちそうになります。

111ページ右上・左下は「山法師」。4枚の花びらのように見えるのは苞(ほう)。この苞を白頭巾に、中央の花穂を坊主頭に見立てたのが、「法師」の名の由来とか。

そして右下は伊藤秀人作・青磁の花入に大山蓮華(おおやまれんげ)。ややうつむき加減に咲く品格ある姿は、この季節に珍重されます。

                               (構成/からだとこころ編集チーム)

                                                                      

『茶のある暮らし 千宗屋のインスタ歳時記』

著者 千宗屋

『茶のある暮らし 千宗屋のインスタ歳時記』

著者 千宗屋

武者小路千家若宗匠が綴る古くて新しい「ニッポン歳時記」。元旦に飲む大福茶とは? 7月31日は深夜に登山? 八朔の意味は? 武者小路千家次期家元の暮らしから見える日本の春・夏・秋・冬。

profile

千 宗屋(せん・そうおく)

1975年、京都府生まれ。武者小路千家家元後嗣。斎号は隨縁斎。慶應義塾大学環境情報学部卒業、同大学大学院前期博士課程修了(中世日本絵画史)。2003年、武者小路千家十五代次期家元として後嗣号「宗屋」を襲名。08年には文化庁文化交流使としてアメリカ・ニューヨークに一年間滞在。現在、慶應義塾大学総合政策学部特任准教授、明治学院大学にて非常勤講師も務める。17年にはキュレーターとしてMOA美術館にて「茶の湯の美」をテーマに展覧会を行った。古美術から現代アートにいたるまで造詣が深い。著書に『茶―利休と今をつなぐ』(2010)、『もしも利休があなたを招いたら』(2011)ほか。

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