twitter
insta
facebook
Youtube

講談社くらしの本

四月の花と菓子

twitter
facebook

四月の花と菓子

twitter
facebook

武者小路千家家元後嗣・千宗屋が綴る茶のある暮らし。自然の花を床の間に移し、叡山で祈り、若き作家と出会い、N.Y.を旅する365日。淡々としかし脈々と続く日々の暮らしを切り取るインスタグラムから垣間見えるのは、新しいニッポン歳時記。『茶のある暮らし 千宗屋のインスタ歳時記』から季節の営みをご紹介します。

春盛り⋯そして⋯

p.92-93

p.92-93

椿の季節も、そして炉の季節も残りわずか。深い紅色の「黒椿」(92ページ)に春の深まりを感じます。添えの枝は木五倍子(きぶし)。

93ページには白い花が集まりました。左上、長谷川甫斎作竹花入には白山吹と雪柳。右上の黄瀬戸には山芍薬(やましゃくやく)。左下の青磁に生けられたのは白花延齢草(しろばなえんれいそう)です。深山の樹陰に咲く清楚な花をあえて一輪にしたのは、まだまだ盛りの外の桜に配慮してのことでした。

春爛漫から初夏へ

p.96-97

p.96-97

蝶を象った虎屋の薯蕷饅頭は「春の夢」。塩芳軒の「胡蝶」は羽を休めた胡蝶の群れ。春真っ盛りです。

桜の名残を薄氷の上に残した「ひとひら」(富山・五郎丸製)。桜と青葉を組み合わせた有平糖(あるへいとう)は紫野源水。そして「花菖蒲」(赤坂塩野製)、「初かつを」(美濃忠製)へと、お菓子も初夏の趣へと移ります。

96ページ、釣り釜ゆらぐ川を蓮弁の小舟にのって渡るのは「笹衣」(虎屋製)。餡を道明寺の生地で包み、青笹の葉を衣のようにまとっています。

                                                                      

いたずらに すぐす月日の多けれど 花見てくらす 春ぞ少なし

いたずらに すぐす月日の多けれど 花見てくらす 春ぞ少なし

                                 (構成/からだとこころチーム)

『茶のある暮らし 千宗屋のインスタ歳時記』

著者 千宗屋

『茶のある暮らし 千宗屋のインスタ歳時記』

著者 千宗屋

武者小路千家若宗匠が綴る古くて新しい「ニッポン歳時記」。元旦に飲む大福茶とは? 7月31日は深夜に登山? 八朔の意味は? 武者小路千家次期家元の暮らしから見える日本の春・夏・秋・冬。

profile

千 宗屋(せん・そうおく)

1975年、京都府生まれ。武者小路千家家元後嗣。斎号は隨縁斎。慶應義塾大学環境情報学部卒業、同大学大学院前期博士課程修了(中世日本絵画史)。2003年、武者小路千家十五代次期家元として後嗣号「宗屋」を襲名。08年には文化庁文化交流使としてアメリカ・ニューヨークに一年間滞在。現在、慶應義塾大学総合政策学部特任准教授、明治学院大学にて非常勤講師も務める。17年にはキュレーターとしてMOA美術館にて「茶の湯の美」をテーマに展覧会を行った。古美術から現代アートにいたるまで造詣が深い。著書に『茶―利休と今をつなぐ』(2010)、『もしも利休があなたを招いたら』(2011)ほか。

fllow us fllow us

このカテゴリーで紹介されている本