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講談社くらしの本

一月の花と菓子

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一月の花と菓子

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武者小路千家家元後嗣・千宗屋が綴る茶のある暮らし。自然の花を床の間に移し、叡山で祈り、若き作家と出会い、N.Y.を旅する365日。淡々としかし脈々と続く日々の暮らしを切り取るインスタグラムから垣間見えるのは、新しいニッポン歳時記。『茶のある暮らし 千宗屋のインスタ歳時記』から季節の営みをご紹介します。

新しい年を寿ぐ椿、水仙、花びら餅

p.34-35

p.34-35

あらたまった年、茶室にもいつにもまして凛とした空気が流れます。34ページ、武野紹鴎(たけのじょうおう)好の「紹鴎袋棚」の上に中川浄益作・古銅の花入。水仙が清らかな明かるさをもたらします。
35ページ左上、曙椿の添えの枝は突羽根(ツクバネ)。お正月の羽根つきの羽根に似た形をしているため、新年の席でよく用います。実際の羽根つきに使う玉は無患子(ムクロジ)という木の実です。

椿に突羽根、雲竜梅、水仙に白梅は定番の組み合わせ。清々しくかつ華やかです。

p.38-39

p.38-39

花びら餅はお店によって個性がありますが、38ページは京華堂利保製。ほんのり映った朱色が景色になります。

39ページ右上、岬屋製のお正月の干菓子「千代の春」は、麩焼きの「鶴」と有平糖(あるへいとう)の「松葉」の組み合わせ。その左、上段真ん中の干菓子は「富士のこけもも」と「初なすび」。鶴岡・大松屋本家製の初なすびは、地元特産の民田(みんでん)茄子をまるごと糖蜜に漬け込んで砂糖をまぶしたもの。富士と並んで、#二鷹は何処?

                                      (構成/生活文化チーム)

『茶のある暮らし 千宗屋のインスタ歳時記』

著者 千宗屋

『茶のある暮らし 千宗屋のインスタ歳時記』

著者 千宗屋

武者小路千家若宗匠が綴る古くて新しい「ニッポン歳時記」。元旦に飲む大福茶とは? 7月31日は深夜に登山? 八朔の意味は? 武者小路千家次期家元の暮らしから見える日本の春・夏・秋・冬。

profile

千 宗屋(せん・そうおく)

1975年、京都府生まれ。武者小路千家家元後嗣。斎号は隨縁斎。慶應義塾大学環境情報学部卒業、同大学大学院前期博士課程修了(中世日本絵画史)。2003年、武者小路千家十五代次期家元として後嗣号「宗屋」を襲名。08年には文化庁文化交流使としてアメリカ・ニューヨークに一年間滞在。現在、慶應義塾大学総合政策学部特任准教授、明治学院大学にて非常勤講師も務める。17年にはキュレーターとしてMOA美術館にて「茶の湯の美」をテーマに展覧会を行った。古美術から現代アートにいたるまで造詣が深い。著書に『茶―利休と今をつなぐ』(2010)、『もしも利休があなたを招いたら』(2011)ほか。

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