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健康診断の数値が気になる人は血管を鍛えよう

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健康診断の数値が気になる人は血管を鍛えよう

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血圧、血糖値、内臓脂肪……健康診断や人間ドックで指摘された人にオススメしたい、「血管を鍛える体操」とはどんなものなのでしょうか? 『血管を鍛えるとすべてよくなる! 血圧も、血糖値も、体脂肪も!』から、その一部を著者、加藤雅俊先生に教えていただきました。

血管は筋肉です

皆さん、以外とご存じないと思うのですが、血管は筋肉です。ということは、血管もトレーニングで鍛えることができる、ということでもあります。
ただし、血管の筋肉である「血管平滑筋」は、不随意筋といって、自分の意思ではコントロールできないため自律神経が管理しています。そう聞くと「自分の意思で動かせないなら鍛えることはできないのでは?」と思うかもしれませんが、自律神経を介して、血管平滑筋にアプローチする「血管筋トレ法」を考案しました。

この図は血管をスパッと切ったときの断面図です。血管は、内側から「内膜」「中膜」「外膜」という層になっています。その中でも最も厚みがある層が中膜で、この中膜こそが血管平滑筋です。そしてこの血管平滑筋こそが、収縮と拡張を繰り返すことで血液を押し流す、重要な働きを担っているのです。
この血管平滑筋は、動脈と静脈に存在します。毛細血管は内皮細胞と基底膜細胞だけから成り立っていて、血管平滑筋はありません。それゆえ、毛細血管に血液を送り出す動脈を鍛えることが、より重要になってきます。

「NO」が鍵を握る

では、血管をどう鍛えるとよいのでしょう? それには2つのアプローチがあります。

(1)血管の内皮細胞を刺激して血管をしなやかにする物質を出す方法
(2)血管周辺の筋肉を動かすことで直接血管平滑筋にアプローチし鍛える方法

この2つのアプローチを一気にできてしまう効果的な運動として考案したのが、「スーパーマン体操」です。今回は、その中でアプローチ(1)の実践方法として、「スーパーマンのポーズ」を紹介します。

血管内皮細胞を刺激して血管をしなやかにする物質、それは「NO(エヌオー)」=一酸化窒素です。NOはルイス・J・イグナロほか3名の研究者によって発見された物質で、血管を柔らかくしなやかにする働きがあります。このNOの発見によって、1998年にノーベル医学・生理学賞を受賞しています。

そのNOには、具体的に次のような働きがあります。

NOの働き
・血管を柔軟にして血液がスムーズに流れるようにする
・血小板が凝固しないようにし、血栓ができるのを防ぐ
・傷ついた血管を修復したり、血管が熱くなるのを防いだりする

つまり、NOの分泌を増やせば、血管がしなやかに元気になり、酸素や栄養などを積んだ血液が全身の細胞にしっかりと行き渡るようになるということです。

筋肉を収縮し、一気に血流をアップさせる

では、そのNOをどのように分泌させるか? NOは血管の内皮細胞を刺激することで分泌されるので、血流を一気にアップさせて内皮細胞を刺激することが効果的です。
激しい運動をすれば血流は一気にアップしますが、そもそも血管の衰えが気になるという人が、いきなり毎日激しい運動をしようと思っても続きません。そこでおすすめなのが、筋肉を硬直させることで血管をいったん収縮させ、その後パッと力を抜いて拡張させる、という方法です。こうすることによって、一度せき止められていた血液が一気に流れ出しますから、激しい運動をしなくても血管内皮細胞に多くの刺激が加わります。

NOを効率よく分泌するスーパーマンのポーズ。10秒したら脱力、もう1セット行います

NOを効率よく分泌するスーパーマンのポーズ。10秒したら脱力、もう1セット行います

写真のようにスーパーマンが飛ぶような姿勢で体を固定すると、体がグラつかないよう筋肉がグッと収縮し、血流がせき止められます。その後力を抜くと血流が一気にアップしますから、血管壁が刺激されてNOの分泌が増すというわけです。

血管を鍛えるとすべてよくなる! 血圧も、血糖値も、内臓脂肪も!

著者 加藤 雅俊

血管を鍛えるとすべてよくなる! 血圧も、血糖値も、内臓脂肪も!

著者 加藤 雅俊

健康本ベストセラー連発の著者が教える、シンプルな体操で血管を鍛える方法。

血管は筋肉。つまり鍛えることができます。

血管が丈夫であれば、心臓病や脳出血、脳梗塞といった疾患のリスクを減らせます。
血管が丈夫なら、血流がよく、体中の細胞に酸素や栄養がたっぷり運ばれますし、不要物もしっかり回収されて排出されます。人間の体というのはすべて細胞から成り立っていますから、細胞の一個一個が元気であれば、病気にもなりませんし、不調を感じることもありません。
細胞に酸素や栄養を運ぶ道である血管が元気になれば、今抱えている不調はもちろん、病気を改善させることもできるのです。

そこで注目したのが、ノーベル賞受賞の理論、「NO(エヌオー)」=一酸化窒素。NOの分泌を増やすことで、強くてしなやかな血管に。また、血管周辺の筋肉を刺激することで、血管(筋肉)も鍛えます。

この体操を継続的に行うことで、
(1)血圧が下がる
 →NOの働きで薬や減塩に頼らず、血圧を下げることができます
(2)血糖値が下がる
 →筋肉を増やすことで、ブドウ糖を消費しやすい体になります
(3)内臓脂肪が減る
 →脂肪燃焼のカギを握る、「遅筋」にもアプローチ。「Wエンジン」のスイッチを入れます。

体操は1日たった3分! 無理なく続けられる体操で、元気な体を手に入れよう!

profile

加藤 雅俊

加藤 雅俊

かとうまさとし●薬剤師/体内環境師/薬学予防医療家。ミッツエンタープライズ(株)代表取締役社長。JHT日本ホリスティックセラピー教会会長。JHT日本ホリスティックセラピストアカデミー校長。
大学卒業後、ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社に入社。研究所(現在:中外製薬研究所)にて、血液関連の開発研究に携わる。プロダクトマネージャー就任後、全国の病院を見て回り医療現場の問題点に気づく。「薬に頼らずに若々しく健康でいられる方法」を食事+運動+心のケアから総合的に研究し、1995年に予防医療を目指し起業。「心と体の両方」をみるサロンやセラピスト養成のためのアカデミーを展開。他に例を見ない「食事と運動の両方をみる医学」がテレビ・雑誌等で話題になり、モデルや女優の体内環境のケアを担当。また、プロ野球チームやプロアスリートのコンディショニングケアも担当する。著書に『奇跡のホルモン・スイッチ』(幻冬舎)、『薬に頼らず血圧を下げる方法』(アチーブメント出版)、『食事をガマンしないで血糖値を下げる方法』(マガジンハウス)、『1日1分で血圧は下がる! 薬も減塩もいらない』(講談社)など多数。著書累計は220万部を超える。

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