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講談社くらしの本

"病に嫌われる"人になるために!コップ1杯の水から始まる正しい生活習慣12ヵ条

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"病に嫌われる"人になるために!コップ1杯の水から始まる正しい生活習慣12ヵ条

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「習慣」とは何気なく選んでいる行動のあつまりです。「習慣」は「生活の積み重ね」が生んでいるものです。ですからちょっとした「習慣」の違いでその人の生活・人生が大きく変わります。

「病」でも、どのような「習慣」で生活しているかによって「病に嫌われる人」「病に好かれる人」との違いが生まれてきます。朝起きたとき何をするか、入浴はいつ、どのようにしているのか、休日の過ごし方、あるいは階段とエスカレーター目の前にしてどちらを選ぶか……これらの何気ない選択が健康と病の大きな分かれ道になります。

病気になると「運が悪かった」と言う人がいますが、運のせいではありません。あなたが日々直面するさまざまな分かれ道で、どのように行動することを選んできたかという積み重ねの結果なのです。

「正しい選択」をすることで正しい「習慣」を身につけ、「病に嫌われる人」になる、それがこの本で著者が願ったことです。著者が薦める身につけて欲しいことは難しいことではありません。ちょっと気持ちを変えれば身につきます。

身につけたい習慣はこの本の3章に詳述されています。朝起きたときにはまずコップ1杯の水を飲もう、朝食は絶対抜かない、ちょっと30分早起きをなど、12の「良き習慣」がリストアップされています。身につくまでは目につくところに貼っておいてはどうでしょう。

この習慣化で大事なことは自律神経(交感神経、副交感神経)の働きを順調にすることではないかと思います。

ストレスが多い現代人は、普段から交感神経が優位になっていることが多いので、副交感神経をときどき優位にする必要がある。

交感神経が優位になる日中に活動的に過ごすと、その反動で夜に副交感神経が優位になりやすくなり、自律神経のバランスが整い、質のよい睡眠もとれるので、病気を引き寄せないのです。

ストレス過多になりやすい現代人は副交感神経の働きがうまくいきません。人間に必要なリラックス、休息、睡眠が失われがちになります。これは「病に好かれる」第1歩です。副交感神経が十分に働くように「習慣づけ」することが肝心です。

起きて活動していても副交感神経を効果的に優位にできる方法があります。それは、意識して「深い呼吸」をするというものです。著者のいう「ワン・ツー呼吸法」です。
1.3~4秒かけて鼻から息を吸う。
2.口をすぼめて6~8秒かけて息をゆっくりと吐く。(できるだけゆっくり長く吐くことが重要です)

たったこれだけです。

ゆっくりと長く息を吐くと、胸腔にある圧受容体という圧力を感知する部分に圧力がかかって静脈に流れる血流量が増え、副交感神経が効果的に高まります。

また「自律神経を整える」には5つの動作で行う1分間体操がいいそうです。長く座ったあと椅子から立ち上がったときや、就寝前にするのが効果的だそうです。これも難しいことではありません。習慣化しやすいと思います。

では「病に好かれた人」、「病気になってしまった人」はどうすればいいのでしょうか。「病気と正しく向き合う」には7つの心構えが記されています。まずその第1に「治療へのはじめの一歩は『あきらめる』こと」とあって、驚くかもしれません。ですがこれは、「いつまでもくよくよせずに未来へ向かって歩き出そう」ということです。

早めに気持ちを切り替えて、「いま」に集中し、病気を治すことのほうに意識を向ける。それが病に嫌われる秘訣です。
病気と対峙する覚悟と姿勢がその後の回復に向けた行動で「正しい選択」を後押しする。

また一般的になった「セカンドオピニオン」についても、それが「ドクターショッピング」になっていないかと注意を喚起しています。ドクターショッピングとは、

ひとつの病院での診察では満足できず、「どこかにもっといい医者がいるはずだ」と思い、ほかの病院に行ってまた検査や診察を受けるものの、そこでも満足できず、またほかの病院へ行き検査や診察を受けるということを繰り返すことです。

これでは同じ検査を繰り返し、病院を渡り歩き「どの医者のいうことが正しいのかわからなくなり、適切な治療が受けられなくなる」ということにもなってしまいます。

その一方でセカンドオピニオンについてはこんな1文も記されています。

医者にセカンドオピニオンを求めたいと伝えた場合、良識のある医者ならそれを拒否しません。

こうして医者の診断に「納得」し、「治療方針を決めたら思い悩まず、治療に全力を注ぐ」ことが肝心です。それ以外にも「わがままになろう」「薬との付き合い方」を含め治療中の方の心構えも含めて大きな助言になると思います。

「病に嫌われる人」になるには「正しい習慣」を守ることだけでなく、普段からの心がけも重要です。これらも「怒らない」からはじまり「目標を持つ」までの10のリストとなっています。どれも心にじんわりしみてくる内容のリストですが、そのうちの2つを紹介します。1つは「早々にあきらめる」ということです。これは「くよくよしない」につながるものです。病になると「あのとき、もっとこうすればよかったな……」など過去を悔やんだりすることがあると思います。でもこれでは「前に進めず、交感神経が優位な状態が続くだけ」です。大事なリラックスできる副交感神経の働きを弱めてしまいます。

もう1つは「ため息は、あえてつく」ということです。著者も書いているようにため息は幸せをのがすといわれていますが、本当は逆だそうです。ため息をつくとき、人は「はあ~~」とゆっくり長く息を吐きます。すると次に息を吸ったときに「肺にたっぷり酸素をとりこむことができる」ようになります。つまり深い呼吸の一種になります。

「病」を招き寄せないために、また「病」にどのようにたちむかうのか、大切な要素のリスト化、体操の図解などでわかりやすくその方法がこの本に記されています。この本を読み、リストをチェックする習慣があれば「正しい習慣」が必ず身につきます。健康な人も病に悩む人も、全ての人に読んで欲しい1冊です。そしてこれを忘れないようにしましょう。

「2週間不調が続いたら、必ず絶対病院に行く」

病に好かれる人 病に嫌われる人 健康寿命は「習慣」でのばす

著者 小林 弘幸

病に好かれる人 病に嫌われる人 健康寿命は「習慣」でのばす

著者 小林 弘幸

病気になる要因は「遺伝が25% 生活環境75%」。

「病気になる人」と「病になりにくい人」には、人生の様々な場面において決定的な行動の違いがいくつかあります。
医師である著者は「あの日、あの時、ああしておけば!」と、最期に後悔してきた患者をこれまで数多くみてきました。健康寿命の長い人たちがとっている行動とは? 一生単位、1年単位、1日単位でのさまざまな健康行動について語ります。
自分のかけがえのない健康を「運」任せにしてはいけません。大切なのは「行動」です。その行動があなたの「健康寿命」を伸ばすのです。

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著者:小林 弘幸

順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。1960年、埼玉県生まれ。
自律神経研究の第一者として、プロスポーツ選手、アーティスト、文化人のコンディショニング、パフォーマンス向上指導に携わる。また日本で初めて便秘外来を開設した「腸のスペシャリスト」でもあり、現在、便秘外来の初診は8年待ち。
著書に『なぜ、これは健康にいいのか?』『マンガで読む自律神経の整え方』『自律神経を整える「あきらめる」健康法』『朝だけ腸活ダイエット』など、数々のベストセラーを出す。

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レビュアー:野中 幸弘

編集者とデザイナーによる書籍レビュー・ユニット。日々喫茶店で珈琲啜りながら、読んだ本の話をしています。政治経済・社会科学から芸能・サブカルチャー、そして勿論小説・マンガまで『何でも見てやろう』(小田実)ならぬ「何でも読んでやろう」の2人です。

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